住宅ローンの借り換えの手数料はどの位かかるのかしら?
手数料以外にも費用はかかってくるのかな。事前に把握しておかないと…
マイホーム購入で多くの方が利用する、住宅ローン。
住宅ローン金利は以前と比べ、圧倒的に下がっています。
今では変動金利ですと、0.3%台での商品も登場していますしね。
なおかつ、「がん保障」や「疾病保障」など、保障が充実した住宅ローンも数多くあります。
ですので、以前に住宅ローンを組んだ方が思うのは、これです。
借り換えした方がお得なのでは?
そして、お得なのかを確認するには、「借り換えすると、どの程度返済額が減るのか」の計算が必要。
そして、この計算をする上で、手数料を含めた「諸費用」の把握は大事です。
というわけで、今回は借り換えをする際、手数料や、諸費用はいくらかかるのかまとめました。
ちなみに、モゲチェックなどの計算シミュレーターでは、簡単に削減額の計算が可能です。
住宅ローンの借り換え手数料はいくらかかる?【他の諸費用も要注意】
実際、住宅ローンの借り換え時には、手数料以外にも、諸費用が結構かかります。
具体的には、次のとおりです。
- 事務手数料
- 保証料
- 収入印紙
- 司法書士費用
- 抵当権抹消費用
- 抵当権設定費用
- 一括返済手数料
- その他細々した諸々の費用(コピー代や謄本取得費用など)
この中で一番かかってくるのは、「事務手数料」もしくは「保証料」。
そして、次にかかってくるのが、「抵当権設定費用」や「司法書士費用」です。
それでは、早速一つ一つ見ていきます。
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住宅ローンの借り換え費用① 事務手数料
事務手数料とは、その名の通り、住宅ローンにかかる手数料です。
実は、事務手数料は保証料と関連があります。
ですので、事務手数料は保証料とセットで考えると良いです。
事務手数料は、大体次のような設定にしているところが多いです。
- 保証料を銀行側が負担する場合:借入金額 × 2.2%(2.0%+消費税)
- 借主が保証料を手数料とは別に支払う場合:3.3万円 ~ 11.0万円(税込)
例えば、2.2%の場合、借入金額2000万円で「44万円」、3000万円で「66万円」です。
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住宅ローンの借り換え費用② 保証料
そもそも保証料って何?と思うかもしれないので、簡単に説明します。
- 一言でいうと、「保証会社に支払うお金」のこと。
- 保証会社は、万が一住宅ローンの借主(債務者)が返済不可になった場合、住宅ローンの残金を肩代わりして銀行に払ってくれます。
- そして、保証会社は、銀行の代わりに債権者となり、債務者に対して必要な措置を行います(家の差し押さえ、競売の実行等)。
つまり、銀行が万が一の時のために持っている、保険のようなものです。
この保証料は、支払い方法は3パターンあります。
- 銀行が自ら保証会社に保証料を払う=この場合、事務手数料は大抵「借入金額 × 2.2%」
- 借主が住宅ローン借入時に一括して支払う=事務手数料は3.3~11.0万円程度
- 借主が住宅ローンの金利に上乗せ(大抵0.2%)=事務手数料は3.3~11.0万円程度
なお、一括支払いの保証料の場合、条件・銀行によって支払い額は異なります。
例えば、みずほ銀行で借入金額1000万円の場合、一括支払いの保証料は次のとおりです。
期間 | 保証料 (元利均等返済) |
保証料 (元金均等返済) |
---|---|---|
5年 | 45,800円~160,290円 | 43,060円~150,640円 |
10年 | 85,440円~299,090円 | 76,060円~266,330円 |
15年 | 119,820円~419,450円 | 102,100円~357,370円 |
20年 | 148,340円~519,280円 | 122,770円~429,670円 |
25年 | 172,540円~604,060円 | 139,300円~487,630円 |
30年 | 191,370円~669,820円 | 152,750円~534,600円 |
35年 | 206,110円~721,470円 | 163,720円~572,930円 |
このように、保証料一括支払型の場合、審査前に支払い金額を予測することが難しくなっています。
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住宅ローンの借り換え費用③ 収入印紙
収入印紙は、住宅ローンでの金貸借消費契約で必要になります。
いくら収入印紙を使わなければいけないかは、法律に基づいて決まっています。
以下が、その区分けです。
# | 契約金額 | 収入印紙代 |
---|---|---|
1 | 1万以上 10万以下 | 200 |
2 | 10万超 50万以下 | 400 |
3 | 50万超 100万以下 | 1,000 |
4 | 100万超 500万以下 | 2,000 |
5 | 500万超 1千万以下 | 10,000 |
6 | 1千万超 5千万以下 | 20,000 |
7 | 5千万超 1億円万以下 | 60,000 |
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住宅ローンの借り換え費用④ 抵当権抹消費用
抵当権というのは、簡単に言うと、「優先的に弁済を受ける権利のこと」です。
銀行側は貸したお金が返ってこないと困るので、万が一のことを想定し、リスクヘッジをしています。
「保証会社の利用」もその一つですが、この「抵当権設定」も、リスクヘッジの1つです。
この抹消は、前の銀行が持つ抵当権を削除することです。
実は、抵当権には順位があります。住宅ローンを貸す銀行は、順位が「1番」であることを、貸出の条件にしているのです。
つまり、前の銀行の抵当権を削除しないと、「1番」は前の銀行のまま。
新しい銀行の順位は「2番目」なので、貸出条件を満たさないわけです。
不思議ですが、抵当権は、返済が完了しても、自動的に消えるものではないんです。必ず自分で登記申請をして、削除しないといけません。
というわけで、抵当権抹消申請が必要となりますが、この費用は、1登記当たり1000円。
通常、建物と土地それぞれに抵当権を設定しているので、「1000円 × 2登記 = 2000円」が必要な費用となります。
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住宅ローンの借り換え費用⑤ 抵当権設定費用
この設定費用は、借り換えを行う銀行の抵当権設定費用です。
- 借入金額 × 0.4% = 抵当権設定費用
例えば、借り換え金額が2000万の場合は8万円、3000万円の場合は12万円です。
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住宅ローンの借り換え費用⑥ 司法書士費用
司法書士費用は、次の2つの抵当権設定で必要になります。
- 抵当権抹消費用
- 抵当権設定費用
住宅ローンの借入の場合、基本は「銀行が指定する司法書士」を利用しなければなりません。
司法書士費用は、次の金額がそれぞれ相場と言われています。
抵当権抹消は1~2万円程度
抵当権設定は6~10万円程度
参考までに、私たちが新規借り入れした時の抹消・設定費用をお話しますと…
司法書士への報酬は、抹消登記時が1.2万円、設定登記時が10.9万円でした。
ただ、設定登記時にはその他の登記も行っているので、設定登記だけで考えると、もう少し安いはずです。
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住宅ローンの借り換え費用⑦ 一括返済手数料
多くの銀行では、「一括返済するときは、手数料○○円もらうよ」とルールを定めています。
例えばですが、今のみずほ銀行の住宅ローン商品の場合、手数料は3.3万円です。
この辺りは契約した時の条件によって異なりますので、契約内容の確認が必要です。
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住宅ローンの借り換え費用⑧ その他もろもろの費用
最後に、その他もろもろの費用というのは、各種手続きに関する細々とした費用です。
例えばですが…
- 借り換え審査申し込みに必要な公的書類(住民票等)の取得代や、コピー代
- 司法書士から請求される、交通費や謄本取得代
- 司法書士へ報酬を払う際の振込手数料
この辺りはそこまで大きな費用ではないので、そこまで気にしなくてもいいかもしれませんが…
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手数料の計算は、シミュレーターが便利
というわけで、以上が諸費用として支払う必要のある費用です。
これらをきちんと網羅して計算していけば、借り換えがお得なのかどうか、正確にわかります。
ですが、自分で計算し、シミュレーションするのは結構面倒です…
実は、この面倒さは、インターネット上の「計算シミュレーター」を使うと解消します。
例えば、モゲチェックの計算シミュレーターは便利。
諸費用を含めた上で返済額を減らせるかどうか、5秒で確認が可能です。
ちなみに、このシミュレーターでは、保証料の戻りは含まれていないです。
そのため、戻りがある場合は、ここに出た金額よりも、返済額を更に減らせることになります。
なお、このモゲチェックに申し込むと、より具体的な内容が分かります(5分で申し込み可能)。
そして、アドバイザーに相談することもでき、次の3つも代行してくれます。
- ローンの選択(条件の良いローンを選択)
- 申し込み
- 事前審査承認の取得
これらは勿論、全て無料ですし、金利に上乗せされる心配もありません。
ですので、手間をかけずに借り換えをするための、良いサービスであると言えます。
というわけで、以上が住宅ローンの借り換え手数料とその他の諸費用のお話でした。
住宅ローンの諸費用は分かりにくいように見えるのですが、実はそこまで項目が多いわけではありません。
借り換えを考えている方は、計算をし、メリットがありそうであればぜひ行動に移してくださいね。
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