住宅ローンを借りる前につなぎ融資が必要になりそうだわ…ネット銀行はつなぎ融資を扱っているのかしら?
ネット銀行の住宅ローン金利は低いから、つなぎ融資の金利も低いのかな?できるだけ利息は支払いたくないな…
注文住宅で家を建てる場合、大きな支払いはタイミングは、次の4回です。
- 土地の引き渡し時(土地決済代金)
- 家の着工時(着工金)
- 家の工事途中(中間金)
- 家の完成(竣工)時(工事費の残金支払い)
ただし、住宅ローンの借入実行日は、最後の支払いである、「家の完成時」。
つまり、残りの支払いについては、何らかの形で支払いをまかなう必要があります。
そして、そのうちの一つの支払い方法が「つなぎ融資」です。
ネット銀行がもし「つなぎ融資」を扱っていたら、「住宅ローンと同じで、金利が低いのでは?」と思いますよね。
というわけで、今回はこれらに関連したトピックをまとめました。
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住宅ローンのつなぎ融資を扱うネット銀行はある?【答え:2行です】
まず、私たちが調べた範囲内でいうと、ネット銀行は2行がつなぎ融資を扱っています。
楽天銀行
イオン銀行
つまり、次のネット銀行は、つなぎ融資を扱っていません。
- 住信SBIネット銀行
- ジャパンネット銀行
- ソニー銀行
- じぶん銀行
なお、楽天銀行とイオン銀行のつなぎ融資を使うには、一つの注意点があります。
- それぞれの銀行の住宅ローンを借りることが前提
つまり、楽天銀行とイオン銀行で住宅ローンを借りなければ、この2つのつなぎ融資は使うことができないんです。
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ネット銀行のつなぎ融資金利は高いです…
ただ、期待していた方には残念なお話ですが…
両銀行のつなぎ融資の金利は、高いです
具体的には、次のとおりとなります。
- 楽天銀行:2.64%
- イオン銀行:3.97%~(基準金利2.37%+1.6%~)
イオン銀行が特に高いわね…
仮に、イオン銀行の最低年率金利で、2000万円を180日間借りたとします。
そうなると、利息は、約39.1万円が必要に…
- 借入金額2000万 × 利率3.97% × 180日/365日 = 約39.1万円
これを知らないで住宅ローン組んだら、後々かなりの出費を知ることになりますよね。。。
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ネット銀行以外のつなぎ融資はいくつか存在【ただし、選択肢は限定的】
そんな金利が高いんだったら、借りたくないニャ!他に条件のいいつなぎ融資ってないニャンか?
このように思うは当然のことだと思います。
ただ、残念ながら、他で借りることのできるつなぎ融資も、似たりよったりです…
誰でも使えるつなぎ融資の金利は、次のとおりとなっています。
- アプラスブリッジローン:2.675%
- とうこうブリッジローン:2.50%
- アサックス不動産担保ローン:1.95%~5.90%
アサックスは最安金利は低いですが、審査結果が出るまで、実際の金利は分かりません。
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「分割融資(分割実行)」の方が条件が良い可能性も
実は、総合的に考えると、「分割融資(分割実行)」を利用した方が条件が良かったりします。
「つなぎ融資」と「分割融資(分割実行)」の違いを簡単に説明すると、次のとおりです。
- 分割融資(分割実行):家が完成する前の必要なお金を、住宅ローンを分割して借り入れることでまかなうこと
- つなぎ融資:家が完成する前の必要なお金を、住宅ローンとは別に一時的にお金を借り入れることでまかなうこと
詳しい違いは、こちらの記事で解説しています。
分割融資(分割実行)は、三菱UFJ銀行や、みずほ銀行などの対面式の銀行で対応可能。
なぜ、「分割融資(分割実行)」が良いかというと、「金利」です。
分割融資(分割実行)の場合、住宅ローンの金利が適用
つなぎ融資の場合、独自の金利が適用
つなぎ融資の場合、借入金利というのは、年率2%台後半からがほとんど。
一方で、住宅ローンの変動金利は、年率0.4%台で借り入れが可能です。
例えば、180日の間、2000万の借入が必要で、その際に必要なつなぎ融資の金利が年率3.97%、分割融資(分割実行)の変動金利が年率0.47%だったとします。
比較すると、利息費用は、大きな差が出ます。
- つなぎ融資の場合: 2000万 × 年率3.97% ×(180日/365日) = 約39.1万円
- 分割融資(分割実行)の場合: 2000万 × 年率0.47% ×(180日/365日) = 約4.6万円
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ネット銀行と対面式の銀行の金利差異は縮小傾向
一般的に言うと、住宅ローンの金利は、ネット銀行が対面式よりも条件が良い。
なので、住宅ローン借入後の利息は、ネット銀行の方が安くなります。
ですが、最近では、分割融資(分割実行)対応の対面式の銀行も、ネット銀行並みに金利が低くなっています。
対面式の変動金利をいくつか見てみますと…
- 横浜銀行:0.44%~
- 三井住友信託銀行:0.445%~
- りそな銀行:0.47%~
ちなみに、つなぎ融資を扱う2行の変動金利は、楽天銀行は「0.537%」、イオン銀行は「0.52%」と対面式に負けてます。
結果、「分割融資(分割実行)」に対応した住宅ローンで借りる方が、総支払利息は少なく済む可能性が高いわけです。
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注意点は、対面式では最低金利で借りれるとは限らない
ただし、対面式の銀行では、注意点が一つあります。
最低金利が適用されるとは限らない
実際に、私たちも数多く審査を依頼しましたが、最安金利が出ない銀行もいくつかありました。
そのため、多くに銀行に審査を依頼し、一番条件の良い銀行を見つけること。これがとても大事です。
そんなこと言っても、あんまり時間ないんだけど…
確かにそのとおり。家づくり以外でも色々やることはありますしね。
実は、次の記事での住宅ローンのサービスが、「時間のなさ」を解決してくれるかもしれません。
というわけで、以上が住宅ローンのつなぎ融資を扱うネット銀行についての記事でした。
つなぎ融資や分割融資(分割実行)は、注文住宅では避けて通れない話です。
色々と審査結果を見比べて、自分にとって条件の良い住宅ローンを勝ち取ってくださいね!