「住宅ローンで落ちる人の割合はどれくらいでしょうか?」
「住宅ローンで希望額が借りれない人がどれくらいるでしょうか?」
そんないないんじゃないかな?今みんな住宅ローン借りて家建ててるし…
こんな金利低いのに、希望額借りれないとかあるの?ちょっと信じられないな…
こんなこと、思うかもしれません。
ただ、この認識、間違っています。。。
実は、住宅ローンに落ちたり、希望額を借りれなかったりする人は多いです。
多くの方はご存じだと思いますが、住宅ローン審査は、通常2回あります。
- 仮審査(事前審査)
- 本審査(正式審査)
審査で落ちる理由は様々あり、「仮審査」でも、「本審査」でも、落ちる可能性はあります。
ということで、審査落ちについて、色々な視点でお話しします。
ちなみに、1つの記事に情報をまとめたかったのですが…
伝えしなきゃいなけないことが、めちゃくちゃ多い!
ということで、何回かに記事を分けています。
第3弾では、「仮審査に落ちないための方法①」として、10の方法のうち5つを説明しました。
今回の第4弾は、「仮審査に落ちないための方法②」として残りの5つについてお話しします。
- 賃貸併用住宅の家を建て、不動産収入のある共働き夫婦。
- 夫は米国公認会計士で、妻は2級ファイナンシャルプランニング技能士。
- お金に関して少し得意な夫婦が、協力して記事を執筆中。
※ 【無料で簡単】失敗を防ぎ、時短にもなる住宅ローンのサービスこちらの記事で私たちが紹介しているサービスは、住宅ローン選びに役立つかもです。なお、既に借入先を決めた方は、見ないでください。「使っておけばよかった」となると困るので…
【簡単】住宅ローン仮審査で落ちないための対策②【やれることをやる】
前回の記事でお話したのは次の5つです。
- ペアローン・収入合算を検討する
- 現資産は過少報告しない
- 頭金を多く出す
- 「転職」前後は気を付ける
- とにかくたくさんの銀行に審査を申し込む
今回の記事では、次の5つについてまとめています。
- 返済期間を見直す
- 借金は少なくしておく
- 健康には気を付ける
- 支払い遅延には気をつける
- 土地代・建築費用を下げる
それでは、早速見ていきたいと思います。
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落ちないための対策⑥ 返済期間を見直す
住宅ローンの借入期間は長ければ長い程、1年当たりの返済額は低くなります。
例えば、無利子で3000万円を借り、20年で返す場合と、30年で返す場合でそれぞれ考えると…
- 20年:毎年150万円ずつ返済
- 30年:毎年100万円ずつ返済
毎年の返済額は、50万円違います。
つまり、返済期間を長くすれば、同じ額を借りても、毎年の返済額は少なくて済みます。
そのおかげで、審査項目である返済比率を、下げることができるわけです。
なお、返済比率について知らない方は、以下の記事が参考になると思います。
ただ、この方法は、20年や25年などでローンを組もうと思った人向けの対策方法…
てことは、ほとんどの人は35年ローンだから、この話ってあまり意味ないわよね…
それはそうなのですが…
実は、方法がないわけではないです。。。
フラット50
フラット35は35年の固定ローンのことを言いますが、フラット50はそれと同じで、最長50年まで借入できる住宅ローンです。
つまり、返済期間を36~50年にして借りるという選択肢があるわけです(80歳までに完済が必要)。
ただ、正直フラット50はおすすめしません。
- 金利が高い。最低金利で1%台後半から。
- 80歳まで働かなくてはならない可能性が。身体や頭が動かなくなってきても、働かなきゃいけないって…
- 借入条件として、長期優良住宅であることが必要。建築コストは高くなります。
なので、あくまで参考程度でしょうか。
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落ちないための対策⑦ 借金は少なくしておく
これは、住宅ローン以外で借入をしている方向けの話です。
- 自動車ローン
- 教育ローン
- ショッピングローンetc.
というのも、他での借入は、住宅ローン審査に影響があります。
他で借金をしている分、住宅ローンの借入額が少なくなってしまうんですよね。
というのも、他の借入と合わせて、返済比率を見るからです。
ですので、余裕があるのであれば、全て返済、もしくは少なくしておくのがベスト。
少なくとも、少額の借入(例えば、スマートフォンの割賦代金)は返済した方が良いと思います。
ちなみに、過去の借入記録は、一定期間、【個人信用情報】に残ります。
個人信用情報については、以下の記事でまとめてありますが…
返済履歴を見たときに、銀行の担当者はこう思い、審査にプラスに働く可能性があります。
ちゃんと住宅ローンを借りるために他の借入を減らしているな。返済も遅れずにしているみたいだし、信用できそう。
ですので、住宅ローン以外で借入をしている場合、家を建てるのを機会に、見直した方が良いわけです。
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落ちないための対策⑧ 健康には気を付ける
住宅ローンを借りる際、私たちは団体信用生命保険(団信)への加入が必要です(フラット35は任意)。
団信とは、銀行にとっての保険。
借主に万が一のことがあった場合、団信に加入すると、銀行側は保険金を受け取ることができます。
この団信に入るにあたって、次の2つが必要となります。
- 保険会社の問診票に答える
- 必要に応じて健康診断書を提出する
健康診断書については、全ての方に必要ではなく、一般的に「借入額が大きい場合」に必要とされます。
5000万円以上で求められることが多い
このような場合、健康診断書の内容も、審査項目の一部になってしまいます。
つまり、大きな病気がなくても診断結果にマイナスの点があると、審査に影響を与える可能性があります。
例えば…
- 肝臓の数値が悪い
- 胃の検査でポリープが発見された
- 尿検査検査でたんぱくが出ている
- メタボ検査に引っかかっているetc.
なので、悪い結果が出ないよう、日ごろか健康には気を遣っておく必要があります。
また、健康診断前は、「お酒は控える」「睡眠を十分にとる」などし、万全の体調にした方がよいです。
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落ちないための対策⑨ 支払い遅延等には気を付けること
上の方でも書いたのですが、銀行は審査の際、個人信用情報を確認します。
この際、アウトなのが、「ブラックリスト入り」してしまっていること。
例えばですが…
- カードの支払いについて滞納をし、61日以上してしまった
- カードの支払いについて、1年のうちに何回も支払期日を守らなかった
このような場合は、「信用に問題がある」と信用情報に書き込まれる可能性が非常に高いです。
正直に言うと、私たちの感覚からは、「こういう事態自体があり得ない」と思っています。。。
私たちも思う位なので、銀行も貸せない、となるのは当然です。
ただ、万が一過去にこうした支払い遅延をやってしまった方。
やってしまったことはしょうがないので、信用情報からブラックリスト扱いでなくなるまで、待つしかありません。
返済し終わってから、最長5年は履歴として残ります
履歴が消えるまで結構長いのですが、諦めて待つしかありません。
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落ちないための対策⑩ 土地代・建築費用を下げる
これは、家を建てることについて、どこまで妥協できるか、という話です。
例えば、次のような観点で、コストを減らすことが可能です。
- 住む地域を変える(安い土地がある地域で土地を買う)
- 狭い土地を買う
- 家をできる限りコンパクトに建てる
- 家のクオリティを必要最低限なものにする
これを全てしっかりと考えていけば、数百万~数千万円単位で、コストを減らすことは可能。
私たちは、住む地域を妥協しました。
当初住みたかった地域の土地は、高くて手が出なかったんですね…
ちなみに、この4つの中で一番対応が難しいのは…
狭い土地を買うこと
家の広さやクオリティというのは、自分たちである程度コントロールが可能です。
一方で、土地探し自体、コントロールできない側面が多いです。
- 土地は売る人がいないと買うことができない
- 自分たちが求めている大きさの土地が売っているとは限らない
つまり、土地探しは「運」も関わってきます。
私たちは、運よく今の土地を早い段階で見つけることができました。
その後も土地情報をチェックしましたが、今のような土地は、全く出てきませんでした。
なので、土地探しはタイミングが大事です。
「これだ!」と思う土地があった場合、すぐに行動に移る必要があります。
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誰でもすぐにできる対策は1つだけ
というわけで、前回の記事と合わせて、落ちないための10の対策について見てきました。
実際、全部で10の方法があるのですが、誰でもすぐに対応できるのは、1つだけです。
- とにかくたくさんの銀行に審査を申し込む
なので、少なくとも多くの銀行の審査を受け、良い条件を得るようにしてみてください。
なお、時間がない方や労力を掛けたくない方は、次の記事に書かれた方法で簡単に審査申込できますよ。
というわけで、以上「落ちないための対策その2」でした。
第4弾までは仮審査に関連する話だったので、第5弾では、本審査に関することをまとめたいと思います。
- ・【他人事じゃない】住宅ローン仮審査に落ちる理由①【私達も落ちた】
- ・【失敗談あり】住宅ローン仮審査に落ちる理由②【他人事じゃない…】
- ・【単純】住宅ローン仮審査で落ちないための対策①【できることをやる】
- ・【簡単に解説】住宅ローン審査の信用情報とは?【奨学金はバレる?】
- ・住宅ローンで勤続年数の嘘はバレるのか?【ヒント:資格取得日】